英語でムシ歯のことです。日本語でも専門的には、齲蝕(うしょく)と言います。
甘いものを食べると、ミュータンス菌が繁殖して乳酸を産生し歯の硬組織を溶かす(脱灰)
と考えられていますが、ムシ歯とは、そもそも鉄が錆びる様なものと考えた方が正解に近い
と思います。
鉄は酸素の存在するこの地球上で、空気中に放置しておくと酸化して錆びてし
まいます。いつも使う平らな面は錆びませんが、平らな面でもゴミを置いておくと
錆びてしまいます。毎日こまめに手入れしているとなかなか錆びませんが、それでも隅っこや継ぎ目
にはホコリや汚れが溜まって永い年月の間には錆びてしまいます。
少しでも永く使う為には、日々の手入れの他に時々分解掃除をしてやれば…、更には錆びて
しまった所は削りとって磨くか、何か適当な物で補っておいたらよいはずです。でも、修理
した所は余程注意をしておかないと又簡単に錆びてしまいます。
ムシ歯も全く同様です。酸素は常在菌であるミュータンス。生きている限り、酸素をなく
す事が出来ない様に、常在菌もなくす事は出来ません。
今や使い捨ての時代ですが、歯はそういう分けにいかないとなると、丁寧に使ってしっかり
手入れをし、時々点検、オーバーホールにだして修理するしかありません。